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みずたまブックス/1

タイトル,回・サブタイトル
(Title/No.,Subtitle)
作者・掲載誌・単行本収録
Creator, Mag., Book
みずたまブックス/1 福山リョウコ
花とゆめ2003年02号

小野塚瀬莉(せり)は、赤ん坊の頃に捨てられて、引き取った資産家夫婦も事故で急逝し、住んでいたアパートも火事で焼け、バイト先はつぶれ・・・と不幸の連続で天涯孤独の身の上。「どーするべ」と途方に暮れた雨の中、行き倒れている貧血魔のクラスメイト・柚木雅(ゆぎ・みやび、♂)を拾って、家まで担いでいく。介抱しながら眠ってしまった瀬莉は、両親がいない柚木家=書店「みずたまブックス」で住み込みで働く事に。大切に持っている絵本「みずたまのくに」の女の子のように、「ひとりであるいていかなくちゃ」と生きてきた瀬莉なのだが、突然の家族4人の同居生活で・・・。
怒濤の内に始まった瀬莉ちゃんの同居ストーリー。藤、雅、倭(やまと)の3兄弟との生活は忙しくて、でもちょっとよくて・・・。独りを知って、家族を知って、瀬莉ちゃんが出会ったものは何でしょう?
あと、物語のキーになっている鉛筆タッチの絵本「みずたまのくに」がいいですね。かわいい絵柄で、でも「ひとりであるいていかなくちゃ」とさびしい言葉が描かれているのが、今時の絵本という感じです。
さて、瀬莉ちゃんはこれからどうなる? 続編が描けそうなお話なので、楽しみです(^_^)