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冬あめ/1

タイトル,回・サブタイトル
(Title/No.,Subtitle)
作者・掲載誌・単行本収録
Creator, Mag., Book
冬あめ/1 岡崎呼人
別冊花とゆめ2006年01月号

通学中の電車で、初対面の坂巻湯吉(ゆきち)からプレゼントを渡された奥山摩羽(まう)。2ヶ月前に亡くなった父親・柴田憲次から託された誕生日プレゼントだという。小児科医で忙しかった父親は自分には何も与えてくれなかったのに…。父親のことを打ち明けながらプレゼントを拒否する摩羽だが…。
「にぎった手は 奪われないかわりに それ以上も手にできないよ。手をひらくと 沢山のものが得れるんだ」。裏切られて、これ以上失いたくなくて、わずかな愛情を握りしめた手。でもその手を開けば、何かを受けることができる。何かを与えることもできる。
そして、開いて、受け止める雰囲気のある所に、集まってくるものです。人も、物も、気持ちも。