●トップ > Freshers Home > ★ザ花とゆめ3/25号★「ワールドエンドガーデン」

二百年も雪が降り続く極寒の世界、孤児のテテは楽に死のうと北を目指して歩いてきたが、雪の魔物・ヒルドに捕まる。自称”白銀の貴公子”のヒルドは、テテを「喰えるようにする」と手元に置き、食事を与えて働かせ始めた…。
50P長編のファンタジー。「喰う所などないではないか」とはヒルド様ひどい(笑) ”喰われる家畜”設定の割には緊張感が無くストーリーは進みますが、だんだんと隠された想いや希みが見えてきます。自分が生まれたことにどんな意味があるのだろうか。誰もが一度は考える問いですが、もしかすると他の誰かに意味を授けることが、その答えなのかもしれません。

椎名橙さん