●トップ > Freshers Home > ★LaLa DX 5月号発売★「青色図書館」(第3話)

「載らなくても頑張っている人達に比べたら、ページのある桐生さんは幸せなんです」
「この膨大な書架の中から僕の小説がなくなっても、誰にも気付かれず、惜しまれもしないかもしれない」
他人の辛さと自分の辛さは全く別物で、比べても意味はありません。そして底知れない深淵に沈むような辛い悩みでも本当は自分の大切な一部分で、結局はそこから出発するしかないのでしょう。
でも「悩みも自分の大切な一部分」なんて簡単に思えないからこそ、それらの思いを作品として吐き出していくのかもしれませんが…。

林みかせさん